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知っておきたい糖尿病予防の基本
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日本糖尿病学会が5年ぶりに改定、公表した「糖尿病診療ガイドライン2024」は、最新のエビデンスに基づき糖尿病※の検査、診断、治療、予防法などに関してまとめられたものです。このガイドラインに基づき、糖尿病の予防について紹介します。
※本記事では生活習慣病とされる2型糖尿病についてとりあげます。
糖尿病はさまざまな病気につながる
糖尿病は、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が高い状態が慢性的に続く病気です。放置すると、心筋梗塞や脳卒中、腎臓病などにつながることが分かっています。
●血糖値の目安●
| 保健指導判定値 | 糖尿病 | |
|---|---|---|
| 空腹時血糖 | 100㎎/dl以上126㎎/dl未満 | 126㎎/dl以上 |
| HbA1c (過去1~2か月間の血糖の状態) |
5.6%以上6.5%未満 | 6.5%以上 |
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近年はがんとの関連も注目されていて、糖尿病がある人は、ない人に比べて大腸がん・肝がん・膵がんなどの罹患リスクが高いことが、複数の研究で示されています。慢性的な高血糖や内臓脂肪の増加、体の中の炎症が関係していると考えられています。
糖尿病の予防は、将来の生活の質を守るための大切な取り組みです。日々のちょっとした心がけで、未来の健康につなげましょう。

糖尿病とは?なぜ起こる?
糖尿病は、主に「インスリン分泌が不足すること」「 インスリンの効きが悪くなる(インスリン抵抗性) こと」により引き起こされます。

糖は私たちが活動するのに必要なエネルギー源です。
インスリンが十分に働かないと細胞に糖が取り込まれず高血糖の状態になります。
糖尿病は遺伝的な体質に加えて、 ・ 食べ過ぎや偏った食事 ・運動不足 ・体重増加(特に内臓脂肪)・睡眠不足、ストレスといった生活習慣が発症リスクを高めます。
予防・改善の基本
糖尿病診療ガイドライン2024では、食事療法と運動療法に「グレード」が明記され、グレードA~Cの3段階に分類されました。このうち「グレードA」(エビデンスが確立し、強く勧められている)予防策を中心に紹介します。
【食事療法】量と質を見直そう
まず大切なのは、体重を適正に保つことです。目安として、BMI25以上の方では体重を5%程度減らすだけでも、血糖値の改善が期待できます。
特別な食品や極端な制限は不要です。続けられることが大切です。
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意識したいポイント

■主食・主菜・副菜をそろえる
●野菜・きのこ・海藻を先に食べる
●甘い飲み物・間食を「毎日」から「時々」へ
●夜遅い食事を避ける特に、エネルギー摂取量の適正化が重要とされています。炭水化物が多い食事(ごはん、パン、めん類、いも類)はエネルギーが高いため、食べ過ぎに注意しましょう。
【運動療法】定期的に実施しよう
運動は、血糖値を下げるだけでなく、インスリンの効きを良くします。
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おすすめの運動量

■中強度の有酸素運動
(ウォーキング、ジョギング、水泳など)
●週150分以上(例:30分×週5日)
・ヨガは血糖値を改善する効果があるとの報告もあります。■できれば筋力トレーニングを週2〜3回
★有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせると血糖値を下げるのに有効なことがわかっています。無理なく生活に取り入れてみましょう。

【まとめ】予防は"今"がいちばん効果的です

糖尿病は、日々の生活習慣を整えることで予防が期待できる病気です
糖尿病予防は、がんや心臓・脳の病気のリスクを下げることにもつながります
食事、運動が予防の基本です
糖尿病に限らず、病気を防ぐためには健診で自分の検査結果をよく知ること、そして西武健保から案内があった方は、専門職が無料で健康管理をサポートしてくれる特定保健指導をぜひご活用ください。







